今の時代は夫婦共働きがスタンダードであるといっても過言ではありません。
給料もなかなか上がらないのに社会的な負担は多くなる一方。
節約する生活が必須になってきます。
そんな今の時代だからこそ、できるだけ家の価格は抑えたいという気持ちが湧いてきますよね。
よく家のポストに入っている建売住宅のチラシ。
数千万するとはいえ、注文住宅と比較するとものすごく安いです。
ヘタすると半額近く安かったりしますよね。
わたしも最初は建売住宅を考えていましたが、いろいろ調べて検討した結果、注文住宅にしました。
今回はわたしが建売住宅を辞めた理由・買わなかった理由についてご説明します。
目次
建売は安くない
長期優良住宅ではないため優遇金利を受けられない
一番大きな理由はこれでした。
わたしは固定金利が良かったため、フラット35にする予定でした。
しかし、建売住宅は多くのものがフラット35が適用されなかったり、長期優良住宅でないために優遇金利を受けられませんでした。
つまり必然的に金利が高くなり、トータルでのコストは上がることになります。
ただし、固定金利より変動金利のほうが安いです。『俺は変動金利を選ぶんだ!』という方であれば、ここのポイントは無視して良いです。
修繕費がかかる
建売住宅は注文住宅と比較すると品質は劣ります。
だからといって住めなかったり地震で壊れてしまうとは思えませんが。
注文住宅の場合はメンテナンスフリーな住宅が多いです。
わたしは一条工務店の家を建てましたが、メンテナンスフリーな部分があります。
- 外壁がタイルで太陽光・雨で洗浄される。塗装不要。
- 建材そのものにシロアリ対策が施されているため、定期的なシロアリ対策不要。
建売住宅だと10年に1度、100万以上の修繕費がかかりますが、注文住宅ではこれがなかったりします。
イニシャルコストでは建売住宅のほうが安いのですが、ランニングコストまで考えると注文住宅のほうがコストパフォーマンスが良いです。
光熱費がかかる
これもまた建売住宅と注文住宅を比較すると、断熱性と気密性の差で光熱費に差が出ます。
一条工務店は24時間全館床暖房という夢のような性能を持っていますが、これでも真冬の電気代は1~2万円程度です。
オール電化にもかかわらずこの電気代はすばらしいです。キッチンやお風呂のお湯など、すべてひっくるめています。
快適に過ごしつつもランニングコストが低いのでやはり注文住宅に軍配が上がります。
耐久性に不安
周辺の土地の価格を考えると、建売住宅の建物の値段って1,000万ぐらいしかないんですよね。注文住宅だと30坪の家で建物価格が2,000万ぐらいとします。
家の大きさが同じなのに価格が1,000万ほどの差がある。この1,000万円の差ってなんだろう?家の耐久性?丈夫さ?とかいろいろ考えてしまって不安になりました。
実際には家の設備だったりするわけですが、一生に一度の買い物ですから『安物買いの銭失い』だけはしたくなかったんです。安物を買ったばかりに余計に費用がかかってしまっては割高ですよね。
1,000万の家が30年しか持たなくて、2,000万の家が60年持つなら、わたしは2,000万の家を選びます。愛情を持って大切に長く住める家のほうがわたしの好みです。
人によっては建売を買って30年経ったら建て替えよう、というのもアリでしょう。そのころにはこどもが大きくなって二世帯住宅…なんて選択もできるのではないでしょうか。
まぁとにかく、建売住宅は一生住み続けるにはちょっと不安があったんです。これは30年持たないという意味ではなく、修繕費といった維持費がどれだけ将来的にかかるか、という不安が大きかったという意味です。
家を買ったときに、将来的に支払う維持費も含めてお金の面が明確になっていると、お金の悩みを抱えることなくスッキリ生活できます。
おわりに
- 建売はトータルで見ると安くない。
- イニシャルコストを抑えてランニングコストを多く払うイメージ。
- ならば、イニシャルコストを多くしてランニングコスト低めの注文住宅を買ったほうが良い。
- 注文住宅のほうが住んでいて『安心』できる。
建売住宅の価格はたしかに魅力的なところがあります。
しかし長い目で見たとき、かならずしもそれがコストパフォーマンスが良いとは言えないです。
『安物買いの銭失い』という言葉があるように、高くても良いものを買った方が良いこともあったりします。
それが人生でたった一度の、失敗の許されない買い物ならなおさらですね。