注文住宅でほぼすべての窓を外開き窓にしてわかったメリットとデメリット

注文住宅の開き窓のメリットとデメリット

我が家の窓はほとんどが開き窓です。開き窓とは窓にレバーがついていて、レバーを下げて押すことで窓が開くというものです。外に開くので外開き窓とも言うようです。

わたしの実家や以前住んでいたアパートでは逆に、ほとんどの窓が引き違い窓でした。引き違い窓とは、窓を左右にスライドさせることで開く窓のことです。きっとほとんどの家でベランダの窓が引き違い窓になっているかと思います。

一般的な家ではほとんどが引き違い窓のほうが多いでしょう。わたしはあえてほぼすべての窓を開き窓にしたわけですが、やはり今までとは運用がちょっと異なります。

かれこれ半年ちょっと生活していますが、実際に使ってみてわかったメリット・デメリットについて書かせていただきます。

外開き窓のメリット

気密性が高い

引き違い窓と比較した時、開き窓のほうが若干ではありますが気密性は高くなります。引き違い窓だとスライドする分、どうしても隙間ができてしまいます。

しかし、開き窓の場合はぐっと締め付けるようにして窓を閉めるので、引き違い窓よりは隙間は少なくなり気密性が上がります。少しでも気密性を高めたいのであれば開き窓がおすすめです。

最近の家は気密性・断熱性の高い家が多いかと思います。せっかくの高性能住宅ですので、少しでも気密性をあげられるような間取りにしたほうが良いでしょう。

とはいえ、劇的に気密性が上がる!というものではありませんのでご注意を。

ストッパーが防犯につながる

開き窓にはストッパーがつけられます。ストッパーがあると開き窓は全開にはならず、人間が出入りできるような隙間がなくなります。

人間が入れないということは、泥棒が入れないということですので少し安心ですね。

我が家ではストッパーはすべての開き窓に取り付けられています。このストッパーは全開・半開を切り替えることができることに最近気づきました。なので窓が全開にならないということはありまsねん。

防犯につながりそうなストッパーですが、その気になれば工具を使って破壊することは可能でしょう。絶対的な防犯ではないということは覚えておいてください。

網戸が『ロール網戸』、使わない時は視界に網戸が入ってこない

開き窓の網戸は『ロール網戸』といって、窓の内側に網戸の枠を貼り付け、普段はその枠の中に網が収納されています。必要なときに取っ手を引っ張ることで網が出てきます。

以下の写真のイメージです。まずは網の収納イメージから。

ロール網戸説明収納編

ロール網戸から網を出すイメージは以下の写真です。

ロール網戸説明取り出し

引き違いの窓だと、そもそも網戸が『戸』として窓の枠に収まっていますよね。網戸はメッシュになっているため、それが視界をさえぎるし太陽の光もさえぎってしまいます。

そんな網戸を不要時は収納できるというのは景観的に良いと言えるのではないでしょうか。

外開き窓のデメリット

網戸に虫がついていると窓を閉められなくなる

開き窓の網戸は『ロール網戸』になります。窓のメーカーにより異なるのかもしれませんが、『窓を開けてから網を出す』という手順になります。

我が家は一条工務店のi-cubeという家を建てており、窓は一条工務店オリジナルの開き窓です。一条工務店オリジナルの開き窓は、窓の取ってが邪魔をしてしまい窓を閉めたまま網を出すことができません

この手順では、1度確実に網がない状態で窓を開いていることになります。虫の多い季節だったり、虫がたくさん発生する田んぼが近かったりすると虫が家の中に入ってくる可能性があります

逆に窓を閉めるときは、『網を収納してから窓を閉める』という手順になります。困ったことに、網に虫が張り付いていると、収納時に家の中に虫が入ってきてしまうので、網を収納できなくなってしまいます

ロール網戸の外側は、家の中である』、網に虫が張り付いた時点ですでに家の中に虫が侵入していると言えるでしょう。引き違い窓だと網戸は外側・家の外にありますが、開き窓だと網戸は内側・家の中にあるイメージです。

今わたしは、『網に虫が張り付いている状態で雨が降ってきたらどうしよう』と心配しております。

ストッパーがあるため完全に開かない・開放感がない

開き窓にはストッパーがつけられます。これは転落・落下のリスクを下げるためでもあります。

ですが、引き違い窓にはそんなストッパーなんてないですよね。どんな窓でもしっかり窓を開けることができていました。そのため、ストッパーのある開き窓だと『窓を全開にする!』といった開放感を感じられなくなるかもしれません

全開・半開を切り替えることは可能ですが、全開にする機会というのは少ないです。網戸が張れれば十分、とわたしは思っていますので。

開き窓で心配なのは転落・落下の心配なのですが、ストッパーのおかげでその心配はほぼないと言っても良いでしょう。実際に小さな子どもが入り込む隙間はありません。

ストッパーはメリットであり、デメリットでもあります。

まとめ

以上のことをまとめますと下記の通りです。

  • 開き窓は気密性や防犯性といった面で若干メリットがある
  • 見た目が良い
  • 網に虫がついていると窓をしめられなくなる

わたしが開き窓で気に入っているのは、気密性が高いというのもありますが一番は見た目ですね。引き違い窓だとどこの家にもありますが、開き窓は注文住宅じゃないと数多くつけるのはむずかしいでしょう。

3連の開き窓、なんてちょっとおしゃれだと思いませんか?一条工務店の家だと間取りの制限が多くおしゃれな間取りにしづらいです。なので窓に一工夫してみるというのも良いでしょう。

みなさんの家作りのお役に立てるとうれしいです。