注文住宅その他

不動産屋の契約をドタキャンしたら営業に深夜まで残された話

2016/07/18

不動産屋との契約、そしてキャンセル
家を買うとき、ほとんどの人が不動産屋と関わることになるかと思います。建売や売建(条件付き土地物件)、注文住宅で土地を買うとき。

「土地を探したいんですけど〜」と不動産屋を訪れるといい笑顔で出迎えてくれます。その裏ではいった何を考えているのやら…。

わたしは不動産屋に対してかなり不信感を持っています。その理由はいいことしか言わないからです。こちらとしては一生の買い物だというのに。

今回はわたしが家を建てる前での過程にあった、大失敗しそうだったけどぎりぎり回避した、今から2年以上前のお話です。

建売住宅を検討していた頃

今までに何度か書いてきたことがありますが、わたしは最初は建売住宅を考えていました。家を建てるといったときに、知識が何もなかったので「家=不動産屋経由で買うもの=建売」だと思っていたんです。

何も知らなかった

スーモで良さそうな物件を見つけて、それをもとに不動産屋にいって紹介してもらう、そういう流れでした。

知識が何もなかったわたしには、そもそも注文住宅の買い方すらわかりませんでした。住宅展示場に行けばいい、という考えすら持っていなかったのです。

建売住宅が悪いとは思いませんが、注文住宅も知らずに決めてしまうのはもったいないですよね。注文住宅はランニングコストで見れば建売よりコストパフォーマンスが良い場合もありますし。

不動産屋の勧められるがままに流される

なんの知識もないわたしは不動産屋の言われるがままです。あれがいい、これがいいと言われればそれを鵜呑みにして、「ここに決めちゃおうかな!?」などと考えます。

そういったところを不動産屋は見逃さないんですよね。さすがは洗練されたプロ、「ここは今だけです!すぐに売れちゃいますよ!?」なんて言葉を使って焦らせてきます。

今でこそわたしはそういった営業スタイルには強気に出ますが、当時のわたしは「気に入った物件なのにすぐ無くなってしまうかもしれない」という恐怖に眠れない日々を過ごすのです。

1週間で契約へ

本当ははじめて不動産屋を訪れたその日に契約するぐらいの勢いでした。しかし、さすがに一生に一度の買い物だったし1日で決めるというのもよくないと思ったので、1週間だけ考えてみることにしました。

その1週間は不安で眠れない日々でした。日が経つごとに、この不安から解放されたい、はやく契約を終わらせてしまいたい、といった気持ちがどんどん強くなっていきます。

そして翌週、最優先で不動産屋にいき、「契約します!」と伝えたのです。

契約直前になって気づいたこと

いざ契約する、となると、わたしの気持ちはすごく軽くなりました。契約をするといったときに、不動産屋としても契約書の作成もありましたし、わたしも手付金と実印が必要とのことでしたので、契約は翌日となりました。

しかしそれとは別に、冷静になったことでいろいろなものが見えてくるようになりました。明日の契約前に、手持ちの情報をしっかり見直すことにしたのです。

家の性能

建売住宅は家の性能があまり高いとはいえません。地震に強いかどうかを示す指標である「耐震等級」はほとんどが1です。

わたしの考えとしましては、耐震等級は1でも問題ないと思っています。

自分の住んでいるところで歴史に残る大地震が発生する確率って高くはないでしょう。過去の歴史や土地の用途、活断層マップを調べることでリスクは下げられます。


万が一大地震が発生したとしても、家が倒壊することはないでしょう。倒壊はしないけど損壊はするかもしれない、耐震等級1というのはそれぐらいの強さがあります。

建売住宅は安いというメリットがありますので、万が一損壊したとしても補修や建て替えに費用を回しやすいかもしれません。(ここは収入や価値観で異なります)

それでも、そういった知識すらないわたしは「この家は地震が来たらやばい!?」という漠然とした不安を感じていたのです。

土地の「用途地域」

わたしが契約キャンセルに至った一番大きな理由は土地の「用途地域」です。

土地には地域によって用途が決まっています。住宅地だと「第一種低層住居専用地域」という名前がついています。一軒家が立ち並ぶ地域で、高層マンションなんかが建たない地域です。

第一種低層住居専用地域は一軒家を買うには人気の場所ですよね。わたしの住んでいる場所ではちょっと駅から離れている場所が多いのですが、「閑静な住宅街」といったイメージです。

そんな中、わたしが買おうとしていた土地は「工業地域」だったのです。言葉の通りですが、工場が立ち並ぶ地域の中に家があります。

物件の見学時に気づくだろ!と思うかもしれませんが、大企業の工場は見た目がすごくおしゃれでキレイなんですよね。これだけキレイなら問題ないだろ、と思ってしまったんです。

工業地域を調べていって青ざめました。たとえば、下記はAll Aboutから引用したもの。

工業地域

学校や病院、ホテル、映画館などが建てられなくなる代わりに、どんな工場でも建てることができるようになります。

住宅の立地は認められているため、工場跡地の再開発などで大規模なマンションや一戸建て住宅が分譲されることもありますが、環境を悪化させる工場や危険性の高い施設も建てることができるため、周辺環境には十分な注意が必要です。

敷地のまわりだけでなく、最寄り駅へ行くまでの間についても環境やトラックの交通量など、よく観察することが大切です。また、商業地域と同様に日影規制などが適用されません。

引用:住宅購入者は必須!用途地域の基礎知識

何よりも健康を重視したいわたしは都会よりも田舎に住みたいと思うぐらいでしたので、「環境を悪化させる工場」というのがわたしにとってNGでした。この1点で契約キャンセルを決心しました。

手付金50万と実印用意したけどキャンセルした

申し訳ない気持ちがありながらもキャンセルを決心しました。わたしは「まぁこんなこともあるだろう」ぐらいにしか考えていなかったのですが、大変な事態になってしまったのです…。

キャンセル伝えるも帰してくれない

キャンセルします、と言っても全然帰してくれないんです。違法なニオイもしますが、不動産屋に半日以上拘束されました。わたし自身うしろめたいことをしていたため、仕方がないとは思っていますが。

不動産屋の主張としては、「契約書を作ったりしてお金が発生しているんだ!そんな理由(わたしが物件やっぱり気に入らないという理由)ではキャンセルを認められない!」ということでした。

買うかどうかを決める権限はわたしにあると思っていましたので、不動産屋がどれだけ認めないといってもわたしもそれを認めません!両者一歩も譲らない戦いが延々と続きます。

不動産屋としては「契約するまで絶対に帰さないぞ!」という雰囲気です。

激怒、そして説教

粘りに粘って、時間はもう深夜です。それでもまだまだ続く戦い…。

わたしも疲れきってしまい泣きに入りました。「もう無理です!ごめんなさい許してください!」とプライドを捨て謝罪しました。

当然ながらそれでも不動産屋は一歩も譲りません。わたしも決定権はわたしにあると思っていましたので、どれだけ時間をかけようとも譲るつもりはありませんでした。

最後の最後は不動産屋が折れて、わたしの粘り勝ち。

しかし、契約はキャンセルできたものの、めちゃくちゃ怒られたし説教されました。それがまた1〜2時間ぐらいですね。

会社以外でこっぴどく説教されたのははじめてです。

深夜に解放…

契約の戦い、激怒と説教、泣きの謝罪…それらを乗り越えようやく解放。心身ともに疲れきってしまい「もう家を買うなんてこりごりだ…」と心も折れました。

なぜこんなに長引いたのか?わたしの良くなかった点は契約のドタキャンです。それは怒られても仕方のない事でしょう。でも決定権はあくまでもわたしにありますので。

「工業地域が気に入らないという理由は弱い」と不動産屋は言いますが、本当にそうなのかはわかりません。ただ、不動産屋は顧客を逃したくないのは間違いないありません。

まとめ

以上のことをまとめますと下記の通りです。

  • 家を買うときは不動産屋、住宅展示場より知識を身につけることが優先。
  • 焦って決めてはダメ。
  • 契約直前でキャンセルするのもアリ。決定権は自分にある。

まぁ悪いのは全部わたしです。それは知識不足だったことも含めて。

とはいえ、なんの準備もできていない人をカモにする、不動産屋、ハウスメーカーって多いですよね。そして焦らせてくる営業スタイル。わたしは「そんなやり方するならやめます」って伝えるようにしています。

絶対に主導権だけは持っていかれないようにしましょう。

みなさんの家作りのお役に立てるとうれしいです。

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