一条工務店の床暖房は冬期はいくら電気代がかかる?高いの?安いの?7年住んだ結果

一条工務店の魅力と言えば、その1つにあげられるのが床暖房でしょう。

実際にわたしは2回の冬を越していますが、24時間・全室床暖房で冬でも寒さを一切感じさせません。

  • 冬でも動きやすい格好ができる。
  • 子供の寝相が悪くて布団を蹴ってしまっても安心。
  • 冷え性が大幅改善。

いろいろな効果が期待できます。そんな利益を得るためには、いったいどれだけの電気代という犠牲を払うことになるのだろうか?と疑問に思いますよね。

というわけで、今回はわたしが7回の冬を越してみて、実際に電気代がどれだけかかったかという報告をしてみます。

一条工務店の冬期の電気代

1年目の冬の電気代観測の前提条件

  • 床暖房を使っている時期の電気代。
  • 床暖房をオン/オフした月も観測対象。
  • 地域は神奈川県。(1月をピークとすると気温は平均が5℃、最高が9℃、最低が1℃らしい)
  • 家は30坪。
  • オール電化。
  • 家族構成は大人2人(妻は専業主婦)、子供2人(幼児x1)

床暖房を使用する期間については、下記の記事を参考にしてみてください。

1年目の冬の電気代

一条工務店1年目の電気代

最大の電気代 12,988円
最小の電気代 8,474円
平均の電気代 11,363円

2年目の冬の電気代観測の前提条件

1年目との差分は下記です。

  • 家族構成は大人2人(妻は専業主婦)、子供2人(幼児x1、乳幼児x1)

子供が1人増えたこと、妻が育児で忙しくなり仕事をやめ、1日中家にいるようになったことです。

2年目の冬の電気代

一条工務店の2年目の冬の電気代

最大の電気代 16,297円
最小の電気代 7,134円
平均の電気代 11,353円

3年目の冬の電気代

最大の電気代 17,290円
最小の電気代 6,792円
平均の電気代 11,906円

4年目の冬の電気代

最大の電気代 16,073円
最小の電気代 7,301円
平均の電気代 11,482円

5年目の冬の電気代

最大の電気代 14,810円
最小の電気代 6,790円
平均の電気代 10,190円

6年目の冬の電気代

最大の電気代 18,790円
最小の電気代 7,111円
平均の電気代 10,450円

7年目の冬の電気代

最大の電気代 28,099円
最小の電気代 11,380円
平均の電気代 17,605円

参考までに、アパート暮らし時代の電気代

一条工務店の冬期の電気代の最高・最小・平均の電気代を言われても、それって高いの?安いの?ということがわからないと思います。

なので、わたしがアパート暮らしだった頃の電気代を載せておきます。ちなみに、下記のような条件です。

  • 家族構成は大人2人(共働き)
  • 家は2LDK。(60~70m^2くらい)
  • 電気代+ガス代で観測。
  • 地域は関東。

アパート暮らし時代の冬期の電気代

最大の電気代 21,155円
最小の電気代 8,797円
平均の電気代 10190円

結果

一条工務店の家は床暖房フル稼働させても2万円は超えない

一条工務店の家は、冬は電気代がどれぐらいかかるの?というのが気になるところだと思います。

上記の結果をざっくりまとめると、

  • 冬期の電気代は最高で16,000円程度。(アパート暮らしだと2万超え)
  • 冬期の電気代は最小で7,000円程度。
  • 平均すると11,000円程度。(アパート暮らしだと1,5000円程度)

1年目の冬は節約できないかといろいろ試したりしていたため、若干電気代が安いように見えます。

しかもこの結果は、

  • 夫婦2人(共働き)で生活していた過去
  • 家族4人で生活している現在

を比較していますので、電気代は20%以上の削減にはなっているはずです。

ただし、2022年から東京電力が大幅な値上げをしております。そのため電気代も跳ね上がっています。

今後値下げされるのか、それともさらに値上げされるのか、それによってオール電化住宅は大きくコスパが変わってくると思われます。

ですが、それでもガスを使うよりは安く済むとは思っています。電気が値上げされればガスも値上がりしますし、ガスは契約しているだけで使わなくても基本料金が発生しますので。

節電は意識しなくても良い

一条工務店の家に住んでから、もっと節電して電気代を抑えられないか?と考えていました。

ですが、いろいろやってきた結果、あまり節電は意識しなくてもいいのかな、という気がしてきました。

効果がないわけではないのですが、がんばっても劇的な効果が出たというものは少なかったように思います。

床暖房を1階だけにして過ごしてみたりもしたのですが、2階もそこそこ暖まるけど足元が冷たかったり。これだと冷え性に対しての改善効果が薄まります

そもそも、1階だけ床暖房オンにしたらどうなる?というのは、ユニバーサルホームを意識してのことでした。

家の中の温度が、というより、足元が寒くないかどうか、というのが重要であることをこの2年で体感しました。足元さえ寒くなければ、冬の寒さの不快感はかなり改善します。

アパート暮らしでエアコンを使っていた頃、どれだけ温度を高く設定していても家の中では厚着。足はいつももっこもこのスリッパをはいたり、アルミホイルで足をくるんだりしていました。男だけど軽い冷え性だったみたいです。それが今では真冬でも裸足の生活…開放感が半端ないです。

一時的に電気代が高くなるように見えるが、平均すると大した差はない。

節電をがんばったとしても、電気代は平均するとたいして差がないと感じます。

たとえば、春とか秋は節電しようがしまいがたいして電気代は変わりません。夏もエアコンをフル稼働させたところで冬期の電気代の足元にも及ばないです。

我が家の場合、エアコンが長府のRAYエアコンとかいう性能が良いやつなので、フル稼働させても春・秋とほとんど電気代の違いがないです。ただ、個人的にエアコン(冷房)のフル稼働は身体に良くないとは思っています。

電気代に差が出てくるのは冬期であり、逆の言い方をすれば冬期だけなんです。

つまり、節約しようがしまいが、冬期の電気代が冬のピークである1~2ヶ月、3,000円~4,000円ほど跳ね上がったとしても、1年というスパンで見れば誤差みたいなもの、というわけです。

一条工務店の家に住んでからの1年目、2年目の電気代の平均を見てみると、家族が増えたり妻が専業主婦になったりして、2年目のほうが電気代はかかるはずなのですが、1年目とほぼ同じ結果です。

短いスパンで少し跳ね上がっても家計には影響はないですし、そんなことよりもオール電化、かつ、高気密・高断熱の住宅にして電気代のベースを下げたほうがよほど家計に優しい、という結果です。

まとめ

  • 一条工務店の冬期の電気代は最大で16,000円程度。
  • 一条工務店の冬期の電気代は平均すると11,000円程度。
  • 電気+ガスの一般の家庭と比べて、20%以上は光熱費が節約できているはず。
  • 一条工務店なら節電を考えずに快適さを優先したほうがいいかも。
  • 節電はできるけど、家計に劇的な影響を与えない。
  • 一条工務店の家を建てる、という時点で節約はできていると考える。

一言で言うと、一条工務店は全室24時間床暖房使っていても、一般家庭の電気代よりは安い、ということです。

ただし、他のオール電化住宅がどれほどの電気代なのかはわかりません。たとえば、三井ホームやセキスイハイムも同じように全室暖房を売りにしています。

これらと勝負をするならば、気密性・断熱性の観点からして一条工務店が勝ちそうな気がします。

ですが、全室24時間暖房ではないような家だとその分電気代もかからないかもしれません。

ただ、わたしは多少電気代がかかったとしても、健康な生活をしたいです。身体が冷えて病気になって医療費がかかってしまったら、結局そっちのほうがコスト増ですからね。