わたしの家は一条工務店のi-cubeという家で、ZEH(ゼッチ)仕様にしています。
ZEHはゼロエネルギーハウスの略で、省エネ住宅であり太陽光発電を乗っけていたり、条件を満たした家のことを指します。
このZEHの条件を満たすと、国から補助金をもらえたりするんですよね。実際にわたしは130万円の補助金を受け取っています。平成27年のお話です。
しかし、ZEH仕様にするためには結構なお金がかかります。130万円という補助金がもらえるといっても、それだけの費用をかけてまでZEH仕様にするべきものなのだろうか?そんな悩みが出てきます。
そもそも、ZEH仕様にしても絶対に補助金がもらえる!という保証もないんです。大金はたいてZEH仕様にしたのに補助金もらえない…そんな可能性もゼロではありません。
今回は、ZEH仕様にすることはそもそも得なのか?損なのか?ということについて、わたしが実際に体験してみた感想を書かせていただきます。
目次
ZEH仕様にするためにかけたお金
ZEHは補助金がもらえるとはいえ、ZEH仕様にするために結構なお金を使います。
- 超気密・超断熱なお家で
- 太陽光発電があり
- HEMS仕様になっていて
- 高性能エアコンまでついていて
- ZEH設計になっている
一条工務店の家の場合、1,2の条件は追加費用が実質ゼロ円で達成できます。2は簡単といっても別ローンなだけですけど。
ZEHで検索すると、よくZEH専門のビルダー広告が出てきたりしますが、わたしはそういうところで建てる家より一条工務店の家を選択したほうが圧倒的にお得であると考えています。
HEMS仕様にするには、一条工務店の家の場合は+10万円の費用が必要です。
高性能なエアコンは+20万円、ZEH設計は+10万円でした。
見た目上、+40万円のお金をかけないとZEH補助金はもらえない!ということになります。
40万円払って130万円もらう?うーん、これは得なのか損なのか…?さらに見ていきましょう!
ZEH仕様にすることでもらえるお金
わたしが家を建てたのは平成27年度のことでした。
その時のZEH補助金の金額は130万円!結構な金額ですよね。
ここでひとつ注意してほしいのですが…実はZEH補助金の金額は年々下がってきています。
平成29年度ではZEH補助金の金額は75万円となっています。
上述したように、超高断熱・超高気密な一条工務店の家ですら、ZEH仕様にするのに+40万円というお金がかかります。
- 補助金75万円 – ZEH仕様にかかるお金40万円 = 35万円
プラスではあるけど、あまり大きくプラスという感じがしませんね。しかもZEH仕様は必ずもらえる、もらえるということが保証されるものではありません。
はっきり言えるのは、
- 一条工務店の家以外でZEH仕様にすると確率で赤字になるハウスメーカー多し!
これじゃあ誰もZEH仕様の家を建てようなんて思わないよ…。国もZEH仕様の家を増やしたいのであれば、もっとがんばってもらいたいですね。まぁ国の財政的に厳しいのもわかりますが。
ZEHの損得勘定!結果だけ見ればお得!でも大切なのは…
といわけで、ZEHの損得勘定をしておきます。
一条工務店の家であればほぼ確実に黒字
一条工務店は標準で高断熱・高気密の家です。ZEH仕様にするにしても他のハウスメーカーと比較すればかなり低コストで可能です。
平成29年度ではZEH補助金により補助金額は75万円と大幅に下がっていますが、それでもまだ黒字になります。補助金がもらえさえすれば。
太陽光は余剰買い取り、それでもお得
ZEH補助金をもらうには太陽光発電といったエネルギーを作る設備が必要になります。
わたしの場合は一条工務店の家で、太陽光発電は9kWの太陽光パネルです。
平成27年の頃は、太陽光発電は余剰買い取りでなければZEH申請できませんでした。現在では余剰買い取りでもZEH申請ができるようです。(ここは毎年動的に変わる内容ですので、詳しくはハウスメーカーの方に相談してください)
一般的な家から比べれば超大量に乗っかっているように見えるでしょう。ですが、一条工務店の家全体で見ればまだまだ少量です。
多いところだと20kWとかいたりしますからね。
10kW未満の場合は太陽光発電の売電が余剰買い取りになります。
余剰買い取り
余剰買い取りとは、発電した電気は自分で使い、余った電気を売電するというもの。売電単価は高いのですが、10年間しか買い取り価格が約束されていません。
10年後、売電単価がどうなっているのか、恐怖です。
わたしが家を建てた平成27年は32円でしたが、平成29年の現在では30円です。
1年で1円下がるとか…10年後には22円ですかねぇ!?
全量買い取り
もうひとつの売電の仕方に全量買い取りというものがありますが、発電した電気は全部売る、というものです。
全量買い取りのほうが余剰買い取りより売電単価が安いです。だいたい常に2円ほどの差があります。
平成29年の現在では21円となっています。
余剰買い取りと比べれば売電単価が安いのですが、買取価格が20年間固定となります。
安定した収入という点では全量買い取りのほうが安心ですかね。
大切なのは補助金をもらって最初に利益を確定できること
補助金をもらう最大のメリットは、利益を家購入時に確定することができる、ということなんです。
太陽光の発電・売電とか、実際に運用してみないとどうなるかわからないじゃないですか。
そんな中、確実に!すぐに!現金が手に入るというのは非常に強いメリットです。
ZEH仕様にするということは、長い目で見て節約につながります。
イニシャルコストで高いお金を払いますが、結果的に見ればそっちのほうがお得です。
太陽光発電も余剰買い取りと全量買い取りを比較すると、長い目で見れば全量買取のほうがお得です。(太陽光発電の劣化はあまり考えないものとして)
ですが、それでも補助金をもらえるなら無理せず余剰買い取りにするのも全然アリです。
長い年月をかけて得るお金よりも、今すぐ即金で手に入るお金というのも大切です。
補助金をもらったらそれを繰り上げ返済に回すのもアリでしょう。
そうすれば結果的に、75万円の補助金だったとしても長い目で見れば100万近く住宅ローンの返済総額が削減できることになります。
現金は正義ですね。
まとめ
- ZEH補助金は確実にもらえるものではない
- でもZEH補助金は狙っていったほうが期待値的にはお得
- ZEH補助金の金額が下がってきているので、一条工務店以外のハウスメーカーだと赤字になりそうなとこ多数
- 損か得かで言えば、どちらかというとまだお得
- 一番いいのは手元にお金が残る、家を建てた時に利益を確定できること
わたしは平成27年に家を建てましたので、ZEH補助金が130万円と結構大きなお金になりました。
今はこのお金を資産運用なんかに回しています。わたしは投資家じゃないので爆発的にお金が増えているわけではありませんが。
それでも年間数%の利回りにはなりますので、ないより全然マシです。
130万円というお金が先にもらえたことによってさらに大きなお金になります。こう考えると補助金はもらっておいてよかったなぁと思います。