太陽光発電で余剰買取を選択すべき3つの理由

太陽光パネルを搭載するとなると、余剰買取にすべきか全量買取にすべきか悩みますよね。

ふつうの家だったら5kWぐらいが精一杯ですが、一条工務店の家だと10kW超えはわりとよくあるパターンです。

なぜそんなに乗るかというと、屋根がすべて太陽のほうを向いているからです。

太陽光パネルをたくさん載せて売電による利益を期待したければ、一条工務店がおすすめです。

利益、数字だけで見れば圧倒的に全量買取にすべきでしょう。

それにもかかわらず、なぜわたしが余剰買取を選んだのか、その理由についてご説明します。

ZEH補助金は余剰買取のみ、確実にお金をゲット

わたしが家を建てたのは平成27年でした。

この年はZEH補助金というものがあり、この補助金が130万円というかなり高額なものだったのです。

“130万円ぐらいなら補助金捨てて全量買取のほうが十分利益取れるじゃん!”と思われるかもしれませんね。

しかし、なんといっても太陽光パネルだって借金です。

130万円を35年ローンで返済して、ざっくり総額200万円支払うことになったとします。

そう考えると大きいですよね。

200万円なんて2年は貯金がんばらないと貯まりません。

太陽光パネルのどれだけの期間持つかもよくわかりません。

全量買取は20年の間、買取価格が約束されますが、太陽光パネルが20年持つかわかりません。

であれば、”確実に130万円ゲットしたほうが安全”と判断したのです。

太陽光パネルを多く載せる=家が大きくなる

余剰買取目的で太陽光パネルを載せるとなると、10kW以上の太陽光パネルが必要になります。

10kW以上の太陽光パネルとなると、30坪以上の家の大きさは必要になりますね。

首都圏の場合、家の大きさが25坪ぐらいの家も多いです。

3階建ての家も多く、太陽光パネルを載せられる面積も少ないです。

太陽光発電の全量買取ありきで家を建てると、家を大きくした分が逆にお金がかかってしまいます。

なので、”無理せずに載せられる分だけ載せる”のが得策でしょう。

将来のインフレに対応できるのが余剰買取

平成27年時点での余剰買取の価格は33円、全量買取は29円でした。

太陽光発電の電気は1年ごとに約2円ずつ下がっています

平成30年時点では余剰買い取りの価格が26円、全量買い取りの価格が18円となっています。

余剰買取は10年固定なので、それ以降は今の価格よりもっと下がっていることでしょう。

そう考えると、単価は安くても全量買取のほうが長い目で見て利益は出せそうです。

しかし、10年後、20年後、そもそも今の29円と未来の29円は全く同じ価値のままだと思いますか?

ここ最近の日本の経済はインフレ傾向にあります。国としても毎年2%インフレにさせたいという意図があります。

おおげさな話ですが、10円で買える”うまい棒”が、未来では100円になってたらどうでしょう?

お金の価値が10分の1になっていますね。

買取価格が固定でも目減りしているということになります。

お金の価値は常に変動するもの”、です。

自分自信がそういった変化の中で生きていくためには、自給自足の生活ができるようになるのが大切です。

そのため、余剰買取なのです。

同じように、電気代の変動にも対応できますよね。

おわりに

インターネット上では”太陽光パネルが10kW以上載るなら全量買取!”といった風潮があります。

しかし、あえて余剰買取にするのにも理由がある、ということです。

わたしが余剰買取を選択したのは、とにかく”リスクを下げたかった”ということです。

太陽光パネルは投資と同じです。

投資で一番大切なのは利益ではなく、いかにリスクを回避するかということ。

利益は2番、3番、むしろ資産運用した結果、おまけで付いてくるもの程度に考えています。

利益ばかり見て、あまり無理しないよう注意しましょう。