一家の大黒柱として、人生で一回は大きな借金、住宅ローンを背負います。
たいていの人が何千万という金額になるでしょう。
わたしも住宅ローンを背負っている一人であり、その金額は2,500万円ほど!
これを35年かけて払っていくわけですね。
そこで気になるのが住宅ローンの支払いを軽減するために、繰り上げ返済すべきかどうかということです。
目次
10年間は繰り上げ返済をしないほうがお得?
わたしの出した結論からご説明しますと、住宅ローンの融資実行から10年は繰り上げ返済しないほうが良いと判断しました。
この10年というのは、住宅ローン控除、住宅ローン減税が受けられる期間であり、かつ、フラット35の優遇金利を受けられる期間なのです。
住宅ローン減税とは借入額の1%分が納めた税金から還付されるというものです。
わたしの場合ですと、ざっくり計算して1ヶ月あたりんいして20,000円分帰ってくることになります。
フラット35の優遇金利も、長期優良住宅の場合であれば10年間の優遇金利を受けられます。
わたしの場合は-0.6%の優遇金利が受けられ、こちらもざっくり計算して1ヶ月あたり通常より6,000円安くなることになります。
繰り上げ返済をしないのはリスク回避のため
しかし、住宅ローン減税や優遇金利を目一杯使ったとしても、全力で繰り上げ返済したほうが支払い総額は少なくなります。
金額が大きいだけに、借金が借金を呼んできます…。
住宅ローン減税+優遇金利<繰り上げ返済 という式ですね。
それでもあえて繰り上げ返済しないのは、リスク回避のためです。
住宅ローンを組むとき、ほとんどの人が団体信用保険に入るはずです。
これは住宅ローンを組んでいる人が亡くなったりした場合、残された家族が家を取り上げられてしまうのを防ぐ保険です。
住宅ローンがチャラになり、家族はそのまま家が手に入ります。
あまり自分が死ぬということは考えたくありませんが…。
繰り上げ返済を目一杯してきたのに、住宅ローンの融資開始から9年目でなんらかの理由で死亡。
保険により残り少ない住宅ローンがチャラになったが家族に残った貯金はゼロ。
このようになるよりも、繰り上げ返済は10年間はせず、住宅ローンや優遇金利といったものをすべて受け取る。
稼いだお金はすべて貯金。
住宅ローン融資開始から9年目でなんらかの理由で死亡。
保険によりたくさんあった住宅ローンがチャラ、家族にもたくさんの貯金が残る。
人はいつ病気になるかわからないものですよね。
わたしとしましては借金が嫌いなので繰り上げ返済をしていきたいのですが、家族のためを考えると安全策をとらざるをえないわけです。
むしろこれこそが未来に生きる生き方だと思っています。
おわりに
今は住宅を購入するにはかなり追い風が吹いていると思います。
住宅ローン減税に優遇金利、ZEH補助金などなど。
増税前というのもありますね。
そういった恩恵はすべて受けられるだけ受けましょう!
わたしはそういった恩恵を受けられるだけ受けた後、住宅ローンの融資実行から10年後に、十分に貯めたお金を使って繰り上げ返済すべきかどうか、検討します。