マイホームを手に入れようとして不動産屋を、下記のようなことを言われた経験はないでしょうか?
「今ならアパートの家賃程度の支払いであこがれのマイホームが手に入りますよ!?」
「家賃程度の支払いなら楽勝じゃ〜ん!」などと安易に考えてしまいがちですよね。
家賃程度の支払いとは、首都圏だとだいたい8万〜10万程度でしょうか。
たしかに、家賃程度の支払いで済むなら、どれだけお金を払っても自分のものにならない家賃より住宅ローンの返済にあてたいものです。
焦って家を買ってしまいそうになります。
しかし、家賃程度の支払いには罠があります。
わたしは結果的に家賃以下の支払いとなるよう家のコストを落としました。
今回はわたしが考える、”家賃程度の支払い”の落とし穴についてご説明します。
目次
家賃程度の支払いになるのは条件付き!
不動産屋の言うことや広告では、あたかも住宅ローンの支払いが家賃程度で済み、かんたんに家が買えるようなことを言っています。
しかし、広告でもよ〜くみると、「頭金がXXX万円、変動金利0.6%」なんて書いていたりします。
ある程度の頭金があると、優遇金利というものを受けられます。
頭金ゼロでフルローンだとまず間違いなく家賃程度では手に入りません。
そういう場合は優遇金利が受けられず、変動金利でも1%を超えます。
家賃程度の支払いで家が持てるようになるには、「頭金がしっかり用意できている人だけ」という条件付きになるんです。
住宅ローンの支払いだけでは済まない!
家を持つと住宅ローンの支払い以外にもお金がかかります。
よく言われるのが家の修繕費。
一般的にこれが10年に1度、200万円程度かかる見込みです。
なので、1ヶ月に2万円ほど貯金しておかなければなりません。
そのほかに、1年に一度固定資産税の支払いがあります。
家の価格で異なりますが、1ヶ月にすると1万円程度です。
住宅ローンでフラット35を選択した場合、団体信用保険の支払いが別にあります。
こちらも家の価格で異なりますが、毎月1万円程度。
ここまでですでに住宅ローンの支払い以外に4万円発生することになります。
マンションの場合だと、維持費2万円、駐車場1万円もかかります…。
家が広くなると光熱費も増える!
今住んでいるアパートが狭い、そんな理由でわたしは家を建てました。
やはり、家の中でこどもが走り回れるような家がいいですよね。
家が広い分、電気代は多くかかるようになりました。
アパートではリビングが11帖でしたが、今では20帖超え、2倍の広さです。
こどもも少しずつ大きくなり、将来的にはリビング以外で過ごす時間も増えて行くことでしょう。
そうなるとさらに電気代がかかりますよね。
おわりに
家をアパートの家賃なみで買えるというのは紛れもない事実です。
しかし、実際には持ち家固有の隠れた経費があります。
わたしの結論としましては、住宅ローンの支払いはアパートの家賃以下に抑えておかなければならない、というものです。
「あこがれのマイホームなんだから支払いがんばってみよう!」は危険ですね。
家族構成の変化や収入の減少といったことがあっても耐えられるぐらいのゆとりは持たせておきましょう。