ここ最近、当ブログにて一条工務店の不具合系のお話をさせていただいております。
家はほとんどの方が一生に一度の買い物だと思います。不具合や欠陥住宅なんてあってはならないことですよね。
とはいえ、人間が作るものですからどうしてもミスは発生します。なので、ある程度は許容することが大切であるというのがわたしの主張です。
お金をたくさん出せば出すほどいい家ができるというのは間違いないでしょう。価格帯で言うと一条工務店は中堅の価格帯です。
一条工務店は欠陥住宅を作るのか?という疑問はわたしにもありました。実際に一条工務店の家を建てる前にかなり調べたことがあります。
そこで見つけたのが以下のサイトでした。
⇒東日本大震災 震災と我が家 寿命わずか384日。マイホームの記録
一条工務店を前向きに検討していたときに見つけたサイトでしたのでかなりショックでした。
今回は上記サイトについて、わたしなりの見解を書かせていただきたいと思います。
目次
一条工務店の家が震災により全壊?
概要
一条工務店の家を建てたのですが、小さな地震でも揺れが大きく感じる家だったとのことです。
さらに地盤沈下が進んでいたのでしょうか?ビー玉が勝手に転がったり平衡感覚に異常を感じるといった現象も起こっていたようです。
そもそも、『地盤がよくない』土地らしく、杭を打ち込む必要があったがベタ基礎だったとあります。
そして平成23年3月11日の東日本大震災が発生し、福島では震度5強の揺れでしたが、なんと家は『全壊』してしまったとのことです。
震度5強で全壊!?一条工務店の欠陥住宅なのか?
あくまでもわたしの見解ですが、『一条工務店が欠陥住宅を作ったから震度5強で全壊した』、とは思えません。
サイトにも書いてありますが、一条工務店としては『家は震度7まで耐えられる』というようなことを言っていたようです。
実は本当にその通りで、震度7まで耐えられるのかもしれません、『家だけ』ならば。
地震に耐えられるかどうかは耐震等級によったりするのですが、詳しいことは下記の記事でまとめています。
わたしはブログの中で何度も書いていますが、地震に強い家かどうかは地盤が関係するという認識です。
杭を打つかどうかというようなことが書かれていますので土地なやっぱり地盤が弱かったということでしょう。
ただし、『お隣さんは杭を打ったけどうちは杭を打つ必要はなかった』、というケースもあり、『地域全体で杭が必要』というわけでもないため、一概に『杭が必要だったのに打っていない』とも言い切れないでしょう。
この点については地盤調査結果が確認できないため一条工務店に落ち度があるとも判断出来ない状況です。
さらに、地震というのはある程度決まった場所で発生するものです。
過去の歴史をさかのぼり、大地震があったかどうか、活断層があるかどうかを調べましょう。
一条工務店を選ばなければ悲劇は回避できたのか?
一条工務店じゃなくても同じ結果だったかもしれない…
わたしの見解としましては、一条工務店以外のハウスメーカーを選んだとしてもこの悲劇は避けられなかったのではないか、と思っています。
人間が作るものですからどうしてもミスは起こります。人間のミスが起こるかどうかにハウスメーカーがそこまで大きく関係してはいないでしょう。
どんなに作業がマニュアル化されていたとしても、ミスする人間はミスります。
逆パターンもあると思うんです。他のハウスメーカーだったら事故が起こるかもしれないけど、一条工務店だったから事故が起きなかった、なんていうことが。
ミスが起こることを前提で物事を考える
人はミスをすること前提で考えていかなければなりません。
わたしも家を建てるときにこういったことが起こるのではないかという想定はしていました。ミスをしても問題がないようにリスクを低減させることはできると思うんです。
たとえば、地盤の強い土地を買うといったことや、家も単純な形にして設計でミスが起こりにくいようにするなど。テンプレート的な設計だときっと設計ミスは少ないのでしょう。
わたしの家はシンプルな家ですし、土地は神奈川県では地盤が良いと言われている相模台地という場所にあります。
こういった環境であれば、ミスが発生したとしても誤差レベルにまで低減できるのではないかと考えていました。まぁその分、駅は近いわけではないし、景観も良くないです。
それでも一生に一度の買い物で、失敗すると人生詰んでしまう可能性もあるので優先すべきはリスクの低減です。
一条工務店の家が全壊?それでも選んだ理由
わたしはこれらの事実を知ったうえでも一条工務店を選びました。まさに一条工務店の闇、闇が深いです。
どこのハウスメーカーでも起こりうる
家に不具合、なんていうことはどこのハウスメーカーでも起こることだと判断しました。この事実を知ったことで『一条工務店はダメなのか…』と考え別のハウスメーカーを選んだとしても、もしかしたら同じことが起こるかもしれません。
ハウスメーカーを変えたところで問題が解決する、回避できるとは思えなかったんです。
それに、わたしには一条工務店に問題があったというより、やっぱり土地・地盤のほうに問題があったように見えましたので。
いいことばかりではなく、悪いことにも目を向ける
家を買うときはつい『家を買う理由』を探しがちです。家の性能がいい、おしゃれだ、といったいいことばかりに目がいってしまいます。
わたしは悪い面もよく理解したうえで買い物をしたいタイプの人間です。そうでないと、購入したあとに衝撃の事実を知って後悔する、といったことが起こってしまうからです。
後悔のない買い物をするためには、悪いこともよく理解したうえで買うべきだと考えています。
わたし自身、この事実を知ったうえでの一条工務店という選択が一番むずかしかったところです。それだけ衝撃的な内容でした。
まとめ
- 震度5強程度の地震で全壊してしまった一条工務店の家がある
- 家の欠陥というより地盤の問題、というのがわたしの見解
- ハウスメーカーを変えたところで解決できる、回避できる問題ではない
- 災害から家を守るには、家・ハウスメーカーではなく、地盤といった環境から選ぶべき!
家を買うのであれば、ある程度のリスクがあるということは覚悟しておくべきでしょう。もちろんこのようなことがあってはならないと思っていますが。
この事実を知ったことで一条工務店をやめよう、と思うのはちょっともったいないかなと思います。きっと他のハウスメーカーを選んだとしても、調べていけば欠陥住宅の情報は出てくると思います。
ちなみにわたしは、一条工務店は窓・ドア系の不具合が多いと感じています。一条工務店というか手がけた工務店の腕が悪いせいなのかもしれませんが。
そうなると、結局同じところをぐるぐる回ってしまい、家を買いたいのに買えなくなってしまいます。
相対的に見れば販売戸数が多いハウスメーカーのほうがそういった情報が出てきやすいのではないでしょうか。
今回の記事は一条工務店を考えている方にとって、決断を迷わせてしまうような記事かもしれませんが、よく考えたうえで一条工務店に決めてほしいし、一条工務店をやめてほしいと思っています。
みなさんの家作りのお役に立てるとうれしいです。