注文住宅での土地選びで失敗・後悔しないための5つのポイント

注文住宅における土地選びのポイント

家を買う、家を建てるには土地選びが大切です。立地や地盤など、家は環境を買うものだという人もいました。

土地はどれもこれも1点ものなので、不動産屋に煽られると焦りますよね。焦って買って失敗したくない、後悔したくないものです。

私自身も土地選びに悩んだ結果、ある程度のポイントがあることがわかりました。

実際にその土地に行き、自分の足を使って調査。時にはコンビニ店員さんに話しかけてヒアリングしました。

住んでみなければわからないもんですが、できる限り失敗・後悔したくないという方は参考にしてみてください。

土地選び、土地探しの考え方・マインド

土地選びで大切なポイントは、

  • 自分がそこに住んで楽しく住めるか
  • 住みやすい環境か
  • 住みたい環境か

という点です。

土地は不動の資産です。将来的に子供が相続するかもしれませんし、手放すにしてもできるだけ資産価値が落ちないのが望ましいです。

ですが、あまり先のことばかり考えずに、本当に自分がそこに住みたいのか、を優先すべきです。お金以上に幸福な時間のほうが価値があると考えます。

自分が住みたい土地は何かを考える

土地選びの時点ではどのような土地が良いのか、漠然としたイメージしかないかもしれません。
かといって、

  • 大きな庭付き
  • 駅まで徒歩10分以内
  • 海が見える

などなど、こだわりが強いほど条件が厳しくなり土地探しがむずかしくなります。ある程度の妥協も必要です。

住みたい環境・譲れない条件、妥協できるポイントを洗い出す

まずは自分が住みたい環境・条件を書き出してみます。その中で優先順位をつけて、どこまでなら妥協できるかを考えます。

私が土地を探している時、実際に不動産屋さんとハウスメーカーの営業さんに言われたのですが、土地は60点で合格とのことでした。つまり、それだけ自分が望む条件に一致する土地は見つけられないということです。

環境に関するチェックポイント5つ

新興住宅・造成地か古い土地か

新しく家を建てるという時、周りの家がどんな家かというのは気になるところです。

ちなみに私は古い家が立ち並ぶ中に新築を建てました。周りの住人もおじさんおばさん、お年寄りばかりです。なので、ちょっと浮いている感じはあります。

ですが、メリットとしては

  • 煩わしい近所付き合いが少ない
  • 年齢の近い人は幼稚園など必然的に関わることができる

特に問題は感じていないです。

新興住宅・造成地だと、

  • 周り年代が近い人が集まる傾向にある
  • 子どもたちも年齢が近いお友達ができる可能性が高い

私の姉夫婦が新興住宅地で建売を購入しました。周りのみんなが同じ年代層で近所付き合いも多いようです。

すべて新築なので家が新しく、雰囲気も良いです。

ですが、造成地なのでその工事費用が家価格に多く含まれていることが考えられますので、土地そのものの資産価値は高くなさそうに思います。

また、山を切り崩して家を建てられていることがありますので、盛り土や切土など、将来的に地盤が心配な面があります。

古い土地、新興住宅地、どちらが良いかは一長一短ですが、私は古い土地を選びました。

最寄りのバス停や駅、学校や勤務先までの距離・時間

述しましたように、家は環境を買うとも言われています。

新築が立ち並び、周りに遮蔽物がないような風通しの良い土地でも、駅までの道のりが、

  • バス停まで徒歩10分
  • バスに乗って駅まで30分
  • 電車に乗って会社まで1時間20分
  • 通勤時間、片道2時間、往復4時間

とかだったらどうでしょう?ちょっと住みにくいですよね。

私は自転車通勤なのであまり駅までの距離を考えずに土地を購入しましたが、子供が学校や会社に通うことを想定し、

  • バス停まで1分
  • バスで駅まで10分
  • 2沿線利用可能

という土地を選びました。私は電車を使わないのでその分だけ無駄とも言えますが、2沿線利用可能な土地であれば資産価値そこそこと判断し、選びました。

食料品などの買い物は便利か

私は駅から少し離れた土地ではあるものの、中規模なショッピングモールまで1kmぐらいの距離の土地を購入しました。

結果、ショッピング施設の近くはとても便利だと実感しています。

新興住宅地だとスーパーはあっても、西松屋などの専門店は近くになかったりします。

利用頻度は食料品などのスーパーほどではないにしても、専門店が近くにあると便利です。

病院は近くにあるか

病院も近くにあると便利です。同じく私が購入した土地の近くには病院のモールみたいなものがあり、多くの診療科があります。

移動に時間をかけないというのもありますが、体調悪い時でも徒歩で通えるのは助かります。
車を走らせる、交通費の節約にもなります。

市役所などの公共施設までの距離は

意外に利用頻度が高いのが市役所などの公共施設です。

市役所は土日が休みのところが多いので、会社員の人だと行きたくてもいけない、ということが多いですよね。

私の家は割と市役所に近いほうで、午前休暇やフレックスを利用することで市役所に行くことができるので便利です。

子育てしやすい環境か?

子供が小学生になると歩いて学校まで通いますよね。

家から学校までの道のり、できれば交通量が少なかったり、少ない道を通れると良いです。

  • 車の交通量
  • 視界の良し悪し

車の排ガスなども気になります。なので、私は一条工務店の家を建てました。換気システムによりある程度の排ガスのリスクを低減できると考えたためです。車の騒音もほとんどないので快適です。

災害に強いか?

土地を探していて住みやすい環境を見つけることができた。ですが、地盤に不安要素があると安心して住めないですよね。

私は住みやすい土地以上に、災害に強い土地を優先しました。

市が発行するハザードマップを確認する

ほとんどの市がハザードマップというものを発行しています。

ハザードマップには、

  • 土砂災害
  • 液状化

などの情報が記載されています。

ハザードマップについては不動産屋は一切と言っていいほど説明しません。ハザードマップで土砂災害の危険地域に指定されている土地でも胸張っておすすめしてきます。

よく崖の上に立つ家を見かけます。だいたい不動産屋は「この展望が人気です!1点物です!すぐ売れてしまいます!」などと言い契約を急がせます。そして、だいたい崖の上の家は土砂災害指定地域だったりします。

川の近くならリバービューなどと言いますが、これもまた浸水被害地域に指定されていたりします。

必ずハザードマップは自分で確認してください。自分から危険地域に住む必要はありません。

隣の土地、周辺の土地、開発用途について

隣の土地にも注意します。たとえば、造成地だと売れにくい土地から不動産屋は売りつけてきます

多いのは「旗竿地」です。最初は視界の抜ける広い土地に見えても、周りに家が立ち並び、自分の家の間口がすごく狭くなってしまうことも多いです。

旗竿地は家を売るとき、取り壊すために重機が入りにくかったりすることがあり、手放す時に余計なお金がかかる、つまり資産価値を落とすことがあります。

また、隣の土地に3階建ての家が建って日当たりが悪くなったり、太陽光パネルをつけていると収益が下がったりすることもあります。

土地には用途が決まっています。住居地域や商業地域、工業地域…できれば住む土地は一層低層住宅地域が望ましいです。お隣さんに高い建物や、空気を汚染する施設が建てられませんので。

まとめ

以上をまとめると下記です。

  • 土地選びは大きく分けて、環境と災害の強さで選ぶ。
  • 環境は自身の生活環境と子供の将来など、未来の生活も見据えて選ぶ。
  • 個人的には環境よりも災害の強さを優先したい。
  • 災害に強い=安心して暮らせるので。
  • 土地選びで見落としがち、ハザードマップは必ず確認!

土地選びのポイント、伝わったでしょうか?特にハザードマップだけは必ず確認してもらいたいです。不動産屋の口車に乗せられないようにしましょう。

いろんな条件があって、土地探しに疲れてしまった…結果、妥協しすぎた土地になっていたりしませんか?

実は不動産屋には非公開情報というものがあるんですよね。

スーモを始めとするwebサイトでは、探しても探しても似たような土地しか出てこないです。

売り主、不動産屋の都合により、ネットには載せない物件があったりします。

  • 売り主、個人の特定の回避
  • 価格競争(値下げ交渉)に巻き込まれるのを回避

といった目的があるようです。

実際に私も不動産屋に行って、ネットにはない物件というものをいくつも見させてもらいました。

このようなネットには公開されない物件というのは60%以上あるとの話を聞きました。

不動産屋を1件ずつ回って情報を集めるのは困難です。また、不動産屋を訪問したからといって教えてくれるとは限りません。

土地探しに便利なサービスがあります。

  • 非公開物件を含む、新着物件の情報がもらえる
  • 複数の物件情報を比較検討できる
  • 利用は無料

土地の購入は焦って決めてしまうと高い確率で失敗、後悔するでしょう。土地選び、土地探しの基本は「待ち」です。新着情報を受け取る環境は作っておいて損はないです。