住宅ローンを組む時、一家の大黒柱である夫ひとりで組むべきか、夫婦で組むか、迷いますよね。
最初に答えを書きますと、わたしは夫婦連名の住宅ローンではなく、夫であるわたし1人で住宅ローンを組みました。
夫婦連名のペアローンはデメリットのほうが目立ちますね。今回はそういった視点でお話を進めていきます。
目次
夫ひとりで住宅ローンを組んだ時のメリット・デメリット
死亡するなど、返済不可能になった場合、団体信用保険により住宅ローンが弁済される
住宅ローンを夫一人で組んだ時の最大のメリットは、万が一死亡するなどして返済することが出来なくなった時に、団体信用保険により住宅ローンが弁済されるというところです。
もし、夫婦連名のペアローンで住宅ローンを組んだ場合、一方が死亡したとしても住宅ローンの残高に変化はありません。半分になるということもないんです。
逆に言うと、夫婦同時に死亡・返済不可能な状態になるという状況ってあまりないんじゃないでしょうかね?団体信用保険もいらないような気がしてきます。
給料が下がった時、最悪は妻が働くことで住宅ローン支払いが滞らない
ここ最近の社会の流れは、
- 残業をゼロにしよう
- 短い時間で働こう
- でも仕事量は今までどおりな!?
36協定の見直し、プレミアムフライデーなどなど、まぁ簡単に言ってしまうと、働く時間が減っていく=実質的に給料が減るってことです。
ちなみにわたしも家を買った時には年収が500万円ほどありましたが、残業がゼロになると年収500万円を下回る可能性が出てきます。最近は手取り20万円を切るんじゃないかってぐらいです。えぇ毎月赤字ですよ。専業主婦の妻と子供2人の4人家族なんですけどね!
ただ、最悪の場合、我が家は妻が働いてくれれば食っていけるし住宅ローンの支払いも滞らないと考えています。今は貯金があるのでそれでなんとか凌いでいます。減っていく一方ってのはいい気しませんけどね。
住宅ローンの支払いは月々8万円ぐらいですので、妻がパートで働くだけでも負担はかなり軽くなるでしょう。
購入できる家の金額が小さくなる
デメリットとしては、一人で住宅ローンを組むということはそれだけ借りられるお金も少なくなるということです。注文住宅で、かつ、首都圏に住もうとするとどうしても土地と建物で借入金額が4,000万円は超えてくるでしょう。
一般的な30歳男性の年収を500万円程度(わたしを例に)だと過程しても、年収の8倍です。むしろ、土地建物で4,000万円なら安いほうで、わたしの周りには5,000万円、6,000万円という家を買った人がごろごろいます。首都圏で家を買うっていうのはそういうことなんですよね。
わたしの場合は自己資金だけでも貯金は1,000万円以上ありましたので、それほど無理のない支払いとなっています。
ですが、どちらかというと貯金1,000万円貯めましたという人のほうが少ないでしょう。全額借入れのフルローンの人もたくさんいます。
夫1人で住宅ローンを組むとなると、一般的な人(30歳、年収500万程度、頭金1割り用意)であれば3,000万円~3,500万円前後の借入が無難ではないでしょうか。
よく借入は年収の5倍まで、なんて言われますが、それは昔の話です。今は金利が安いので6倍、7倍までは余裕です。大切なのは返済負担率のほうで、月々の支払いが手取りの収入の3割を超えないようにするぐらいが良いと思います。
ちなみに、わたしの周りの話ですが、5,000万円以上の借入れの人はほぼ100%の確率で夫婦連名で住宅ローンを組んでいますね。
夫婦で住宅ローンを組んだ時のメリット・デメリット
住宅ローン控除が夫、妻、それぞれで受けられる
夫婦連名で住宅ローンを組むことのメリットは、住宅ローン控除が夫と妻、それぞれで受けられるというところです。
ただし、注意したいのが住宅ローン控除は支払った税金の分が所得税・住民税から控除・減額される、というようなものですので、支払っている税金が多くない場合にはこのメリットはあまり効果がありません。
たとえば、夫婦連名で住宅ローンを組んでいたとしても、妻のほうがパートで扶養の範囲だと意味がないです。
女性は育児などの理由で、いつまで働けるか予測しづらい
夫婦連名の住宅ローンで最大のデメリットはここでしょう。女性は育児などの理由により、ずっと働き続けられるかどうかがわからないという点です。
これは我が家の話ですが、最初は夫婦連名で住宅ローンを借りようとしていたんです。妻はよく夢を語っていました。
- 大きい家ほしいな~!
- 庭付き新築一戸建て~!
- わたしも住宅ローン払うからさ!大きいにしよう!?
一緒に住宅ローンを払うから…この言葉でゆらぎはしましたが、最終的にわたしは一人で住宅ローンを組みました。女性は育児で忙しくなるだろうし、もしかすると両親の介護だってあるかもしれません。男のように死ぬまで働くのはむずかしいと判断し、住宅ローンは連名ではなく夫一人としました。
まぁ男だって死ぬまで働くのはむずかしいですけどね!!
結論
- 住宅ローンは夫一人で組んだほうが無難
- 妻は最悪を想定した時の臨時の労働力(収入源)
- 夫婦連名の住宅ローンは節税の面で有利かもしれないが、団体信用保険の面でデメリットが大きい。
結論としては、『わたしは夫一人の住宅ローンを選びました』っていうことと『最悪を想定しておいて、支払いの余力を残しておいたほうが良い』ってことです。
わたしの身近にいる夫婦連名で住宅ローンを組んだ人はこう言っています。
- 仕事やめられない…。(3人目が産まれた家庭の奥さん)
- 夫婦連名で住宅ローン組んでいるんだから早く働けよ!(育児で一時的に専業主婦になった家庭の旦那が奥さんに言った言葉)
- 年収300万円以上は稼がなきゃダメ。(奥さんが仕事辞めてパートになった家庭の旦那が奥さんに言った言葉)
苦しい支払いは夫婦仲も険悪になりますね。やっぱり女性はどうしても仕事を休む期間は出てきますよ。おそらく女性自身も気づいていないことだと思いますが、子供って本当に手がかかります。仕事と両立なんていうのは不可能に近いです。
夫婦連名のペアローンにして、夫婦一緒に死ぬまでシャカリキに働くというのもわたしの生活スタイルには合わないです。せめて妻だけは、少しは楽させたいし贅沢させてやりたいです。
大きい家、お高い家にあこがれるかもしれませんが、やはり自分の身の丈に合った買い物をする、というのが一番大切だとわたしは思います。