一条工務店のi-smart、i-cubeは2×6の家です。
そもそも2×6ってなんなのでしょう?
2×4と比較して、何が優れているのでしょうか?
今回は2×6について調べてきたことをまとめさせていただきます。
目次
2×6(ツーバイシックス)とは?
2×6とは木材の名前です。
しかし、2×6と言うと木材より2×6工法で作った家のほうがイメージされますね。
2×6の特徴は、柱で支える建物ではなく、面で支える建物であるということです。
簡単にイメージすると、うすいダンボールでも、角をガムテープなんかで閉じればそれなりに頑丈ですよね。
柱なんてないダンボールでも、角をしっかり固定すればダンボールより重量のある猫も乗れちゃいます。
これが面で支えるということです。
2×6と2×4はどちらも同じ面で支える建物です。
面で支えるのはわかった!で、耐震性はどうなの?
多くの方が気になるところだと思います。
わたしの結論としては2×4、2×6の家は耐震性が非常に高いと判断しました。
詳細は下記の記事を参考にしてください。
記事に書いたことをまとめますと、過去の大地震を経験してきた2×4の家はほとんどが無事であったということです。
さすがに地盤に問題があったり火事が起こったりしたケースでは全壊は避けられなかったようです。
しかし、地震による強い揺れで壊れた家はほぼゼロという結果です。(完全にゼロではないです)
建物は柱で支えるのが普通だろ!と思われるかもしれませんが面で支える2×4、2×6は地震に強いということがわかります。
まだ統計はとれていないようですが、最近発生した熊本地震でも多くの2×4、2×6の住宅が耐えていることが予想されます。
2×4との違い
2×6と同じく、面で支える建物の2×4。
2×4と2×6って何が違うのでしょうか?
2つの違いは木材の違いであり、2×6は2×4よりも幅の広い木材です。
幅が広いということは、その分だけ耐震性に優れます。
また、幅が広くなるということは家の壁の厚みが増すということです。
つまり、断熱材も多くなるということです。
一条工務店の家が気密性・断熱性が高いのは、2×6の恩恵であることが大きいです。
逆に言えば、高気密・高断熱の家を建てたいのであれば、2×6工法の家のほうが有利であると言えますね。
2×4でも気密性・断熱性の高い家になりますが、2×6のほうが性能は高いです。
一条工務店のi-smart、i-cubeであればデフォルトで2×6です。
他のハウスメーカーを選ぶにしても、予算が許すのであれば2×6のほうがおすすめです。
地震に強く気密性・断熱性が高いメリットだらけの2×6でもデメリットはある
間取りに制限がある
一条工務店だと「一条ルール」なんて呼ばれたりすることがあります。
面で支えている建物ですので、壁に取り付ける窓の大きさなんかに制限が出てきます。
大きな窓を取り付けるとなると、壁の耐久性が不足してしまうので取り付けられない、なんてこともあります。
わたしは気密性や断熱性を高めたかったので、窓は小さくてもいい!ってぐらいでしたので何も問題はありませんでしたが。
あとから間取りを変更するのがむずかしい
在来工法(柱で支える家)であれば、あとから壁を取り払うことができたりします。
生活のステージに合わせて、4LDKを3LDKに、なんてことができたりします。
一方、2×6の家ではそういったことができない可能性が高いです。
なぜなら面で支える家だから。
面で支えているということは、壁が柱の役割をしているということ。
壁が柱ならば、壁を取り払うなんてことをすれば耐震性が致命的に落ちてしまいます。
とはいえ、実際のところ生活のステージによって間取りを変更することが頻繁にあるとは思えません。
わたしの実家は住み始めた時から今までの約30年、一度も間取りの変更なんてしてきませんでした。
間取りが変更できない!というのは、そこまで大きなデメリットとは思えません。
日本の風土に合わない!
2×4や2×6は主に海外のほうで一般的な工法です。
日本では増えてきたものの、主流とはいえません。
メリットが多いのになぜなのでしょうか?
それは日本の気候に合わないというの理由があります。
日本は温暖地域、適度に雨が降ります。
2×4、2×6は上棟までに少し時間がかかりますが、その間に木材が雨にさらされてしまう可能性があるんです。
しかもそれが梅雨なんかで長期間続くと…木材の耐久性を落としてしまいそうですよね。
そういったところから木材の「腐れ」が発生します。
ゆえに、2×4、2×6工法で建てられた家では通気性が重要になってきます。
一条工務店ではしっかり通気性を考えて作られています。
わたしも最初は2×6には反対でしたが、ちゃんと対策しているのがわかったので安心して2×6を選ぶことができました。
建売住宅での2×4だと通気性まで考えられているかがわかりません。
2×6の家を選ぶのであれば、そういったところも注意してみてください。
おわりに
簡単にまとめますと、2×6は木材の名前であり、その木材を使った建物が2×6と呼ばれます。
特徴は柱ではなく面(壁)で支える建物ということ。
気になる耐震性は過去の大地震からその強さが証明されています。
この記事で2×6について参考していただけたらうれしいです。