鉄骨で建てられた実家の鉄が住んでから10年足らずで錆びてしまった話

鉄骨の建物

家を買うっていうと、鉄骨の家にしようか木造の家にしようか悩んでしまいますよね。わたしの直感としましては、やっぱり「鉄」と言われた方が地震に強く耐久性もありそうなイメージがあります。

実はわたしの実家が鉄骨の家でした。地震に強くて耐久性もあったのかと言われると「う〜ん?」となってしまいます。

実家には約25年ほど住んできましたが、長いこと鉄骨の家に住んでみて木造がいいなぁと判断し、わたしは一条工務店のi-cubeを買いました。

今回は鉄骨の家ではなく木造の家を選んだ理由について書かせていただきます。

実家の「鉄」が10年程度で錆びた!

実家は住んでから約10年ぐらいで鉄骨の鉄が錆びました。「家の構造の中の話なのになんでわかるんだ!うそつき!」と思われるかもしれませんが、錆びているとはっきりわかる現象が発生していたんです。

錆が浮き上がる

鉄骨の鉄が錆びて、その錆が壁に浸透し浮き上がってきたんです。家の中にいて設計図もなしに家の構造がまるわかりになるぐらいはっきりと浮き上がりました。

白い壁に茶色い鉄骨の太い線が浮き上がったのです。この現象を見てきたからこそ、鉄は錆びるんだということをわたしは知っていました。

鉄骨の家を建てられるのは大手ハウスメーカーが多く、わたしの実家もその例に漏れず大手のハウスメーカーでした。大手のハウスメーカーなら安心!とはなかなかいかないものです。

今、実家では臭いものにフタをするようにして、あたらしい壁紙を貼って目隠しをしています。

耐久性が落ちているのでは?

鉄骨が錆びたとして、耐久性はどうなっているのかが気になります。耐久性を図る方法なんてものは存在しませんが、錆は表面だけのものであることが多いです。表面だけの錆であれば、強度にはほとんど影響はないだろうと判断しています。

表面だけでなく奥の方まで…となるとわかりませんが、それを知る術がありません。

ちなみに家を立ててからもう30年以上経っていますが、修理はしていません。つまり、なにひとつ問題は解決していない状態です。一応大きな問題も起こっていないのが救いです。

なぜ錆びるのか?

基本的に鉄は錆びます。錆とは鉄が酸化することで、鉄と酸素はとっても仲良しです。特に雨なんかに濡れると「恋人同士か!」ってやきもちを妬いてしまうぐらいに仲の良さを見せつけられます。雨ざらしの自転車とかってすごい錆びますよね。

わたしの実家の場合、雨漏りするという不具合もあっため、より一層錆が発生しやすい環境だったのでしょう。

鉄と錆は切り離すことはできませんが、ある程度防止策はあるのかと思っています。

錆を防止する方法はあるのか?

RC造にする

鉄が酸素と仲良しなのはわかりましたが、鉄とコンクリートというのも逆の意味で相性が良かったりします。RC造とは鉄筋コンクリート構造のことです。

鉄は基本的に錆びます。しかし、鉄をコンクリートで固めてしまうことで、酸素と触れ合うことが少なくなり錆びにくくなるようです。

鉄骨は鉄骨でも、鉄骨住宅ではなくマンションやオフィスビルなどは安心できそうですね。

空気や湿気に触れる限り錆は防げない

鉄骨の家は木の代わりに鉄骨を柱といった構造に使います。コンクリートで固めているわけではないため、どうしても空気に触れてしまうため長い時間が経過することで錆が発生してしまいます。

最近の家では昔とくらべて、より一層効果の高い防錆加工をされているかと思います。それで100%安心かと言われるとどうでしょうか?やっぱりこれから先30年後となるとどうなっているかわかりません。

現時点で最新の防錆加工も30年後にはまったく別の優れた加工方法が出てきているでしょう。

まとめ

以上のことをまとめると下記の通りです。

  • 鉄骨は錆びて家の中に錆がにじむことがある。
  • 鉄骨は錆びても表面だけのことが多く、強度に大きな影響はない。
  • 鉄に錆はつきもの。100%回避するのはむずかしい。

家に何を求めているかは人それぞれですが、わたしにとって家を支える骨の部分がさびてしまった!というのがひっかかっていました。

表面だけのもので耐久性には問題ないはず、と思っていても、一生に一度の買い物となるとちょっとした不安がすごく大きくなってしまうもの。それでわたしは木造住宅を選んだのです。

漠然と鉄骨のほうが木造より優れているというようなイメージを持っている人はわたしだけではないと思います。ただ鉄骨にもデメリットがありますので、必ずしも木造が劣っているとも言えません。自信を持って木造を選んで良いかと思います。

みなさんの家作りのお役に立てるとうれしいです。