注文住宅で家を建てるなら絶対にタンクレストイレがいい!というのが妻の希望でした。
トイレなんてこだわっていったい何の意味があるのだろうか…と、わたしは思っていたのですが、家を見に来るお客さんにとってはタンクレストイレがとても好評です。
かれこれタンクレストイレを1年と半年以上使っていることになるわけですが、実際に使ってみていろいろとメリット・デメリットが見えてきました。
今回はタンクレストイレについて書かせていただきます。
目次
実際に使ってみてわかったメリット
掃除しやすい・洗いやすい
わたしが感じているタンクレストイレの一番のメリットです。タンクレストイレはメンテナンスしやすくて助かっています。
掃除しやすい理由として、まずタンクがないということが挙げられます。タンクがないとなぜ掃除しやすいのか?
みなさんも一度は感じているとは思うのですが、タンクありトイレのタンクの上の部分、いつもホコリがたまっていませんか?しかもそのホコリが定期的に水にぬれて湿気を持ってしまうので、いざ掃除しようとしてもさっとホコリを払うのとは違って頑固な汚れです。。
タンクレストイレでは湿気を持ったホコリがたまる場所なんてものがありません。なのでその点ではとても掃除が楽です。
便器のほうも洗いやすい作りにはなっていますが、最近のトイレはタンクありでも洗いやすい作りになっていますので大差はないでしょう。
タンクレストイレとタンクありトイレで比較した時、タンクの上の部分の汚れがないというのが大きなアドバンテージです。
見た目すっきり!スマートなデザインでお客さんに好評
デザインセンス皆無ガチガチ理系出身者のわたしには理解できませんでしたが、デザイン性が気に入ってタンクレストイレを選ぶ人が多いようです。
妻もそうでしたし、わたしのいとこ(女性)も家を建てた時はデザインが気に入ってタンクレストイレを選んだのだと言っています。
トイレというのは家の中でも一番汚れたイメージがある場所だからこそ美しくしたいという心理があるのでしょうか。
我が家のトイレはタンクレストイレであり、かつ、一条工務店のオリジナルオプションであるサイドカウンターというものを採用しています。
トイレがキレイでデザインが良くて、トイレが広くてサイドカウンターもあるし全自動、という豪勢なトイレになっています。
トイレだけで合計50万円ぐらいかけていることになります。
機能が充実している
タンクレストイレだから機能が充実しているというわけではありませんが、標準のトイレと比較すると機能は充実しています。
我が家のトイレはTOTOのネオレストというタイプのものです。機能は細かくいろいろあるのですが、わたしが気に入っているのは『自動で便座が開く』ことと、『自動で洗浄』してくれることです。
機能名で言うと『オート開閉』、『オート便座洗浄』という名前があります。
この2つの機能のおかげであたかも『トイレに出迎えられている』感が味わえます。人間がする作業が何一つなくなるという『おもてなし』の心がトイレにまで。
ざっくりと、下記のような機能があるようです。
実際に使ってみてわかったデメリット
節水になっていない
タンクレストイレの一番のメリットは節水になる!という話を割りとよく聞きます。
しかし、これはわたしが実際に使ってみて感じたことなのですが、実はたいして節水になっていないのではないか?と思っています。
その理由は、タンクありの洗浄するとタンクの上から水が流れ、そこで手を洗います。
タンク上の水が流れないということは、別に手を洗うために水を使う必要があります。
つまり、タンクレストイレが節水につながっていたとしても追加で手を洗うために水を使うから節水分が相殺されてしまうのではないでしょうか。
実はタンク上から流れる水で手を洗うということを知らない人・間違っているという人が結構います。正解はどちらでも良いのですが、タンク上の水を使って手を洗うという使い方は間違いではないようです。
もしタンクありトイレでタンク上の水を使わないのであれば、さらに手を洗うための水を使うためより多く水道代はかかることになるでしょう。
小さな差かもしれませんが、これが30年、40年と積み重なっていくとおおきくなります。
洗浄力が弱い
タンクがないせいなのか、節水を優先しているためなのかわかりませんが、洗浄力が弱いと感じることが多くあります。
たまに2回流すことになることも。妻からの報告でトイレに流したつもりの紙が流れないことがある、というのがありました。
上述しましたが、こうやって2回流したりするのでタンクレストイレが節水になっているのかという疑問があるのです。
コストパフォーマンスが悪い
トータルで見てタンクレストイレはコストパフォーマンスが悪いです。
まずトイレそのものが高い!わたしが一条工務店の注文住宅でオプションとして提案されたのは下記のものがありました。
- Panasoni アラウーノ:93,500円
- LIXIL サティス:107,500円
- TOTO ネオレスト:135,500円
上記価格はわたしが2015年に一条工務店で打ち合わせを進めていた時に提示された価格です。
タンクレスにすると10万円ほどのお金がかかりますし、タンク上の水がなくなるため、トイレに手洗いカウンターを付ける必要があります。
手洗いカウンターが6〜7万円で、サイドカウンターまでつけると10万円近くになります。さらにサイドカウンターをつけるにはトイレの面積も広くしなければならないため、その分の施工面積まで考えると合計で50万円近くになってしまいます。
トイレに手洗いカウンターをつけないという選択もあるかもしれませんが、やっぱりトイレを出る前に手は洗いたいですよね。自分はよくてもお客さんが『知人の家を汚したくない』という親切な気持ちがあるかもしれません。
まとめ
以上のことをまとめますと下記の通りです。
- タンクレストイレの最大のメリットは洗いやすいこと
- タンクレストイレが選ばれる理由は見た目の良さ
- 節水につながると言われているけど大して節水になっていないし、そもそもコスパが悪い
総合的に見て言えることは、わたしとしてはタンクレストイレに節水といったコストパフォーマすを求めているのであればおすすめはできませんね。
コスパを考慮せずにどうしてもおしゃれにしたいというのであればタンクレストイレを選択しても良いと思います。
重視することは『見た目』、『デザイン性』で、せっかくの注文住宅なんだからどこか一箇所は力を入れてみたい!というのであればおすすめです。トイレという狭い空間であれば青天井にお金がかかるわけではありませんからね。
みなさんの家作りのお役に立てるとうれしいです。