『一条工務店の家はダサい。』
インターネット上ではたびたびそのような書き込みを見かけます。『家がダサいので一条工務店をやめた』なんて人もいるのではないでしょうか。
そもそも家がおしゃれとかかっこいいとかダサいとか、それってどう定義されているのでしょうか?実は一条工務店の家がダサい!と言っている人は、他の人が言っているから自分も合わせて一条工務店の家はダサい、と言っているというケースもあるのではないでしょうか?
一条工務店の家がダサいという理由から買うのをためらってしまったり、検討対象から除外してしまうなんていうこともあるでしょう。でもそれってちょっともったいないのではないでしょうか?
今回は一条工務店の家は本当にダサいのか?他のハウスメーカーとの比較を交えつつ考察してみたいと思います。
目次
一条工務店の家はダサいのか?
一条工務店の家の主力はi-smartやi-cubeといったスマートハウスになります。まだまだセゾンも人気の高い商品ではあると思いますが、ここではi-smart、i-cubeで考察させていただきます。
三井ホームのスマートハウスと比較
一条工務店のi-smart、i-cubeと競合している商品としては、三井ホームのスマートグリーンズが挙げられます。
『スマートハウス』という枠の中で一条工務店の家はダサいのか?それともダサくはないのか?三井ホームのスマートグリーズは下記画像が参考画像です。
次に、i-smartの画像が下図となります。
このように2つを並べて比較してみると、『一条工務店の家って別にダサくはないのではないか?』と思えないでしょうか?こういった美的感覚は個人差が大きくわたしがダサくないと思っていても他の人からすればダサいと思われるのかもしれません。
わたしは理系出身の人間で学生時代の美術の成績は5段階評価で2か3でしたので、わたしの評価はそこまで当てにはならないと思います。しかし、画像を並べることでいくらか比較しやすくすることぐらいはできます。
内観についても参考画像をならべておきます。
引用:三井ホームスマートグリーンズゼロ|三井ホーム
三井ホームはデザインが良い、と評判のハウスメーカーです。商品によってコンセプトが異なるのかもしれませんが、特別一条工務店がデザインで劣っているとはわたしには思えません。
セキスイハイムと比較
次も同じくスマートハウス的な家、セキスイハイムの『スマートパワーステーション』と比較してみます。まずは外観から。
先程もご紹介しましたが、比較しやすいようにi-smartの画像を並べておきます。
次は内観です。
同じく、比較しやすいようにi-smartの画像を並べておきます。
いかがでしょうか?こちらも三井ホームの比較時と同じように、特別一条工務店の家がデザインで劣っているとは思えません。その理由としては、どちらもリビングに大きな窓も取り付けられており、開放感が感じられます。
セキスイハイムも一条工務店と同じく性能の高い家です。一条工務店の家の性能が気に入っているのであれば、調べておいて損はないでしょう。
デザインが良いと感じるか、悪いと感じるかは個人の捉え方次第です。わたしがどれだけ一条工務店の家はダサくない!と叫んでも実はそれは少数派なのかもしれません。
まずは直感的に一条工務店の家がダサいのかどうかをみなさんに判断してもらいましたので、具体的に根拠を示してダサいのかどうかを考察してみたいと思います。
ダサい家の定義とは?
そもそも『ダサい』の定義について
ダサいとは言いますが、そもそもダサいの定義とはなんでしょうか?Wikipediaには下記のようにあります。
ダサいとは、「恰好悪い」「野暮ったい」「垢抜けない」などといった意味を持つ俗語・若者語である
格好わるい、野暮ったい、垢抜けない。これらを家に当てはめるというのはむずかしいのですが、わたしの解釈としては『流行に乗っていない』、『バランスが悪い』といったことがダサい家の定義なのではないかと思います。
一条工務店の家が流行に乗っていないのか?という点においては、そんなことはないと思っています。なぜなら、最近の家は三角形の屋根をした家より屋根がフラットな家のほうを多く見かけます。
一条工務店のi-smartやi-cubeでは太陽光発電の関係もあり、完全にフラットではありません。しかし、分類的にいえば三角形の屋根よりはフラットな屋根に分類されると思っています。
バランスに関しては一条工務店だから、ということに依存するわけではなく、設計次第でしょう。商品の種類にも大きくは依存しないと思います。
そういった意味で、一条工務店の家は流行に乗っかっていると判断しました。つまりわたしの結論として、一条工務店の家はダサくない、ということです。
流行りは廃れる
流行に乗っかっているのがおしゃれな家の定義なのだと考えています。しかし、流行というものはいずれは廃れるものです。
一昔前の大規模な造成地なんかの住宅街だと築30年以上の家というのがほとんどです。おそらくそういった家は、当時おしゃれな家を目指して建てられたのではないでしょうか。
そんな築30年以上の家を見ておしゃれだと思いますか?おそらく『フツー』といった反応が多いでしょう。
つまり、今どれだけ家の外観や内観に気を使っておしゃれな家を建てたとしても、いずれはおしゃれではなくなるということです。
おしゃれな家にしたい、ダサいからやめる、デザインは家を買う理由を左右するような本当に重要なことなのでしょうか?家を買うにはある程度妥協が必要だと思いますが、わたしがデザインにこだわらない理由はここにあります。
一条工務店の家には『機能美』がある
仮に一条工務店の家はダサい!としましょう。しかし、一条工務店には見た目の悪さを大きく超える『機能美』があるとわたしは考えます。
機能美とは、下記のようにあります。
建築・工業製品などで、余分な装飾を排してむだのない形態・構造を追求した結果、自然にあらわれる美しさ。
一条工務店の家のデザインは悪いのかもしれませんが、その分洗練された設計・構造であるのではないでしょうか。わたしは見た目よりも中身にこだわるタイプですので、一条工務店はわたしにとってマッチしたハウスメーカーでした。
『洗練を突き詰めると簡潔になる』というのがスティーブ・ジョブズの言葉にあります。(本当はレオナルド・ダ・ヴィンチですが)
今の流行りとしては、シンプル ≒ おしゃれ、でもあるのではないでしょうか。
まとめ
以上のことをまとめますと下記のとおりです。
- 一条工務店の家は特別ダサいわけではない。
- 流行はいずれ過ぎ去る。デザインで検討をやめてしまうのはもったいない。
- ダサかったとしても、その分『機能美』がある。
特にわたしが訴えたいのは、一条工務店をデザインで判断してやめてしまうことがあってほしくない、ということです。わたしがデザインにあまりこだわらないというのもありますが、家を建てる上で一番妥協しても問題ないのがデザインなのではないでしょうか。
デザインというものはハウスメーカーや商品で決まるものではありません。バランスの良い設計にすれば自然とシンプルな家となり、ダサくない、おしゃれな家になっていきます。
『ネットに書かれているから』、『人が言っているから』、そんな理由で『本当は一条工務店にしたいんだけどやめておこう』、ということがなくなるといいなぁとわたしは思います。
この記事が、みなさんの家作りのお役に立てるとうれしいです。