注文住宅だと家の保証は30年というところが多いです。
わたしは一条工務店のi-cubeを建てましたが、保証は30年です。
積水ハウスやセキスイハイムなんかだと保証は60年ですね。
ここは素直にうらやましい!
しかし!はたし30年後、60年後の未来に今あるハウスメーカーはどれだけ残っているのでしょうか?
生き残る者は強い者ではなく、変化に対応できる者が生き残るのです。
今回はマーケティング視点で記事を書かせていただきます。
目次
アメリカの鉄道が衰退した理由
アメリカの鉄道?なんのこと?と思われた方も多いかもしれませんが、例としてご紹介させていただきます。
日本では鉄道は日常生活に欠かせないものですよね。
みんな駅近くに住もうと一生懸命がんばっています。
一方、アメリカの鉄道ってそんなに栄えているイメージはないですよね。
それはいったいなぜでしょうか?
アメリカの鉄道会社は「鉄道事業」だった
鉄道会社なんだから鉄道事業で当たり前だろ!という声が聞こえてきそうです。
でもこれって市場を選択する上ですごく大切なことなんです。
鉄道会社は鉄道事業しか考えていませんでした。
そのため、同じく「人を運ぶ」という飛行機や自動車を競合として考えていなかったのです。
鉄道事業だったため、顧客が他の移動手段を使っても気にしなかった
アメリカの鉄道が衰退した大きな原因は戦略にあります。
鉄道事業だから顧客が飛行機や自動車を使おうとも、それが問題であると認識していなかったのです。
しかし、現実としては顧客が競合に奪われてしまった、という結果になりました。
ハウスメーカーの事業って何?
家を作る事業
ハウスメーカーの事業はもちろん家を作ることです。
ほとんどのハウスメーカーが本当にいい家を作っていますよね。
デザイン、耐震性など、家としての性能はどこも似たようなものではありますが、十分すぎる性能です。
しかし、家を作るハウスメーカーが本当に良いハウスメーカーなのでしょうか?
30年、60年後に残るハウスメーカーなのでしょうか?
家を作るだけ、なんてハウスメーカーは潰れます!
生活を提供する事業
家とは生活の一部です。
そのため、市場を選択する上では生活にフォーカスを当てたほうがビジネスチャンスは広がります。
また、柔軟な事業になります。
家を作るのにフォーカスを当てていくのが「製品志向」、
生活にフォーカスを当てていくのが「市場志向」と言えます。
市場志向のほうが顧客満足度の高い製品を生み出せます。
一条工務店は生活にフォーカスを当てたスタイル
以上の説明をした上で、一条工務店はどうなのか?
一条工務店のキャッチコピーは以下です。
「家は性能」
すごくシンプルだけど、とても伝わってくるキャッチコピーです。
性能と言うだけあって、全室床暖房といった設備がついてきます。
しかもそれがオプションではなく標準仕様です。
あえて標準仕様にしている時点で、一条工務店は家ではなく生活を提供していると言えるのではないでしょうか。
わたしがハウスメーカーを選ぶ基準に、「少なくとも30年は持つ会社」というのがありました。
一条工務店はわたしの中のその条件を満たしていました。
理由はこの記事で書いたとおり。
これから先の変化に柔軟に対応していけるだろうと判断したからです。
おわりに
いかがだったでしょうか。
マーケティングのお話って過去の事例を持ってくるとちょっとおもしろかったりしませんか?
一条工務店は耐震性のあるしっかりとした家を作っていながらも、快適な生活を提案しています。
家を売るだけの会社ではない、そこがわたしは気に入ったのです。
今、一条工務店にしようかと悩んでいる方にとって参考にしてもらえるとうれしいです。