一条工務店の家が、暖房を切っても温度が下がらないのか実験してみました。
結果は下記の記事の通りです。
結果としては、1日で22〜24℃あった部屋の温度は19℃まで下がり寒いと感じるようになってしまいました。
高断熱・高気密とはいえ暖房を切ればすぐ寒くなります。
寒くなる原因として、一番大きなものはロスガードではないかとわたしは考えています。
なぜかというと、部屋のロスガードの穴のとこから冷たい空気が流れ込んできていましたので。
今回はロスガードが部屋の温度を下げていると思われる理由について考察してみます。
目次
ロスガードとは?
一条工務店のロスガードは、部屋の温度を下げないため、熱交換を使った第1種換気システムです。
熱交換とは、排気するあたたかい空気の温度で、給気するつめたい空気の温度をあたためることです。
第1種換気システムとは、排気も給気も機械で行う換気のことです。
熱交換とは>
ここで着目すべきは熱交換です。
簡単なたとえをしますと…。
部屋の温度が24℃だったとします。
外の温度が0℃だったとします。
この状態で熱交換をすると、部屋に入ってくる空気は12℃になります。
外に出て行く空気も12℃になります。
※厳密には違いますが、ざっくり説明するとこんな感じです。
お風呂でお湯が熱い時、水を入れてお湯をぬるくさせる、これも熱交換です。
部屋の空気があたたかくなければ温度はどんどん下がる
外から入ってくる空気をあたためるだけの部屋の温度がなければどんどん寒くなります。
お風呂でお湯がもうずいぶんぬるいのに、まだまだ水を入れてぬるくさせているような状態ですね。
いずれは完全な水になってしまいます。
ロスガードのついた一条工務店の家でも同じようなことが言えるのではないでしょうか。
外からつめたい空気を取り込む一方で、部屋をあたためようとしなければ温度が下がり、いずれは外と同じ温度になってしまう。
お風呂であれば追焚きが必要なように、家でも暖房をつけて温度を上げてやらなければなりません。
高断熱・高気密な家でも暖房を切れば温度はすぐ下がる
よく一条工務店のブログだと、暖房を切っても温度が下がらない、といった記事を見かけます。
しかし我が家ではそういった結果にはなりませんでしたね。
逆に言えばこれはロスガードがしっかり作動している証拠なのかもしれません。
“一条工務店の家は潜水艦のような家で息苦しい”など言われることもありましたが、どうやら我が家にいたっては十分に新鮮な空気を取り込めているようです。
部屋の温度がすぐ下がるのであれば、電気代はやっぱり高いのか?
気になるのは電気代です。
これだけすぐに部屋の温度が下がるのであれば、電気代が高いのでは…?
実際に1年の中でも一番寒い時期である1月2月の電気代は、どちらも13,000円程度です。
これは調理や洗濯など、すべて含めた電気代です。
一条工務店ブロガーさんたちの中でも、かなり安い金額のはずです。
我が家はi-cubeであるため、i-smartよりも断熱性・気密性は高いです。
この電気代はそれの証明とも言えますね。
高断熱・高気密だけども温度はそれなりに下がる。
けれども電気代は省エネ。
この結果が真実です。
おわりに
一条工務店ブロガーのみなさんは暖房を切っても温度が下がらないとよく言われますが、実際は下がります。
しかし、業界トップクラスの断熱性・気密性であることには変わりなく、省エネ住宅であることは間違いありません。