比較検討!一条工務店と三井ホームどっちがいい?白黒ハッキリさせよう!

一条工務店vs三井ホーム、白黒つけよう

一条工務店は高気密・高断熱、全室床暖房に加えて全室空調。

家の性能ならどこにも負けない!そう思っていた時期もありました。

一条工務店にもっとも近いハウスメーカーといえば三井ホームではないでしょうか。

一条工務店と三井ホーム、どちらにしようかと悩む方も多いようですね。「一条工務店 三井ホーム」で検索すると、このどちらかで悩まれているページが多く表示されます。

今回は一条工務店と三井ホームどっちがどのように優れているのか比較してみます。

一条工務店と三井ホームの性能を比較

気密性・断熱性

気密性・断熱性に関しては一条工務店のほうが三井ホームより優位に立っています。一条工務店の勝ちですね。

  • 一条工務店のi-cubeはQ値=0.76、C値=0.59
  • 三井ホームはQ値=1.42、C値記載なし

下記ページのC値を参考にさせていただいております。

どちらも気密性・断熱性の高さを売りにしているハウスメーカーです。三井ホームの気密性・断熱性が低いというわけではありません。

耐震性

耐震性については、一条工務店も三井ホームも、どちらも同じ2×4,2×6工法の家です。2×4,2×6の家は地震に強い家であることが特徴です。

どちらのほうが耐震性が高いのか?というと、どちらも耐震等級3を満たしていますし、同じ工法を使っていることから同等の性能であると言えます。ここは引き分けですね。

耐久性

ここでの耐久性は躯体の耐久性について書かせていただきます。

耐久性という点で比較すると、一条工務店は防蟻剤を、木材に加圧注入しています。三井ホームはインサイジング加工といって、木材の表面に細かい切れ込みを入れることで、防蟻剤を浸透させやすくしています。

加圧注入とインサイジング加工、これはどちらもメリット・デメリットがあります。加圧注入をすれば木材は多く水分を含むことになるため、木材の反りが出てきて、それが「狂い」につながります。

インサイジング加工ではそういったことは起こりませんが、加圧注入ほど防蟻剤を木材に浸透させることができません。

しかし、わたしとしましてはここは加圧注入に一票を入れさせていただきたいと思います。理由は木材の天敵はシロアリで、よりシロアリ対策に強いほうが良いものであると判断させていただきました。なので耐久性に関しては一条工務店の勝ちとしました。

一条工務店と三井ホームの設備を比較

温度・湿度

一条工務店の家は24時間全室床暖房ということを売りにしています。三井ホームも同じく、24時間温度と湿度を適度に保ってくれます。

ここで注目したいのが、三井ホームは温度だけではなく湿度もコントロールしているということです。

一条工務店の場合、温度の調整は基本的には床暖房で、夏の暑い時には社外製品のエアコンを使うことになります。しかし三井ホームではスマートブリーズという設備があり、これにより夏も冬も適切な温度にすることができ、かつ、湿度までコントロールしてくれます。

一条工務店の場合は冬の乾燥にすごく悩まされますが、三井ホームではそういったことがないんです。

一条工務店の乾燥はロスガードによる影響、というか副作用です。冬はよく乾燥するくせに、夏は特別除湿をしてくれるわけでもないのでロスガードの湿度交換機能は期待できません。

ここは三井ホームの圧勝ですね。

空気清浄

空気清浄については一条工務店も三井ホームも、花粉とPM2.5をシャットアウトしてくれます。同程度の性能であり、ここは引き分けと判断しました。

ちなみに、一条工務店のロスガードは花粉を98%カットしてくれます。三井ホームのスマートブリーズはPM2.5や花粉、ホコリを90%カットしてくれます。

書き方の問題ではありますが、数字だけ見ると一条工務店のほうがよく見えます。でも一条工務店は花粉にしか触れていないんですよね。

一条工務店と三井ホームのデザインを比較

一条工務店のi-smart,i-cubeと競合するのは、三井ホームのスマートグリーンズです。ここではi-smartとスマートグリーンズを比較します。

内観

一条工務店のi-smartの内観は以下です。
一条工務店「i-smart」の内観
引用:i-smart|一条工務店

つづいて、三井ホームのスマートグリーンズの内観です。
三井ホーム「スマートグリーンズ」の内観
引用:三井ホームスマートグリーンズゼロ|三井ホーム

この2つを見て、わたしにはどちらが上なのか、判断するのがむずかしいです。むずかしいのですが、三井ホームのほうが大きな窓が多かったり天井が木目調だったり、こういう点で見ると三井ホームの勝ちでしょう。

というより、家の内観はデザインよりも家具で決まります。

外観

一条工務店のi-smartの外観です。
一条工務店「i-smart」の外観
引用:i-smart|一条工務店

三井ホームのスマートグリーンズの外観です。
三井ホーム「スマートグリーンズ」の外観
引用:グリーンズ外観|三井ホーム

インターネット上でたびたび「ダサい」と言われる一条工務店。こうやって比較してみるとダサくはないと思うのですが…。

それとは逆に、三井ホームはデザインが良いと評判のハウスメーカーです。デザイン重視で選ばれることも多いです。

非常に判断がむずかしいのですが、わたしの好みとして一条工務店の勝ちにします。一条工務店オーナーだからひいきしているのでしょうか…。

一条工務店と三井ホームのコストを比較

このコスト比較でほぼ結論が出てくると思います。それでは見ていきましょう。

イニシャルコスト

一条工務店のi-smartは坪単価約60万、i-cubeだと約55万です。2016年時点では少し値上がりしているかもしれません。

三井ホームの坪単価はというと…。なんと90万!!一条工務店の1.5倍の価格です。

三井ホームは最大手ハウスメーカーの1つであり、かつ、デザイン重視の住宅です。いわばブランド品ですので、高い価格が設定されていてもおかしくはありません。

それに性能だって気密性・断熱性では一条工務店には劣るものの、設備では圧倒的に一条工務店を上回っています。高いお金をかければそれだけ良い設備が整う、当たり前のことですね。

なので、イニシャルコストを抑えたいのであれば、一条工務店の勝ちになります。

ランニングコスト

ランニングコストについてはほぼ同等であると判断します。引き分けですね。

引き分けと判断していますが、我が家は一条工務店のi-cubeで冬の一番寒い時期の電気代が約1万3千円程度でした。三井ホームの電気代を調べたところ、こちらも同じく冬の寒さがピークのところで1万7千円程度のようです。

電気量気にについては下記ブログを参考にさせていただきました。

ちなみに一条工務店i-cubeの電気代は下記を参考にしてください。

我が家だけ見れば一条工務店の勝ちになりますが、4千円ぐらいだと生活スタイルで簡単にひっくり返りそうな気がします。一概に一条工務店の勝ちとも言えないんですよね。なので引き分けと判定しました。

一条工務店と三井ホームを比較した結果

さて、ここまでいろいろな項目を比較をさせていただきました。総合的に見て、いったいどっちが上回っているのか?どっちにしようかと悩んでいる人にとって、どっちを選べば良いのか?

ここではわたしが比較検討した結論を書かせていただきます。わたしの結論は…。

やっぱり一条工務店の勝ちです。

その一番の理由は、なんといってもコストです。わたしには三井ホームを買えるだけの財力がありません。仮に財力があったとしても、わたしならそのお金で大きな家を一条工務店に建ててもらいます。

オプションもたくさんつけられますし、わたしはi-cubeですので、i-smartにすることもできますね。

三井ホームは家のデザインを重視される方におすすめです。一条工務店の家の場合、ダサいかどうかはともかく、みんな同じ形の家になりますからね。その点でいえば三井ホームはラインナップが豊富です。

そして何より、三井ホームのスマートブリーズは冷房、暖房、加湿、除湿、換気、空気清浄、脱臭、7つの役割を1つの設備でまかなっています。これが快適そうでうらやましいです。

まとめ

以上のことをまとめますと下記の通りです。

  • 性能ではわずかに一条工務店が上回っているものの、設備では三井ホームが圧勝。
  • デザインは三井ホームのほうが上(?)。人の感覚に依存する!
  • 三井ホーム、すごくいいんだけどコストパフォーマンスが悪い。

一条工務店の家は快適さよりもコストパフォーマンスの良さが一番の売りではないでしょうか。一条工務店ほどの性能・設備を持った家は坪単価55万~
60万なんて他ではできないでしょう。

ハウスメーカー選びにおいて何を重視するかは人それぞれですが、わたしはコスト重視でした。

この情報がみなさんの家づくりに役立つとうれしいです。